2003年に、アフリカのケニア、タンザニアを一人で旅していた時に経験したことです。
タイを経由して、ナイロビに行くことになっていたのですが、まずタイ発の飛行機が3時間ほど遅れました。空港内で使える夕食チケットを配布してくれましたが、かなり待たなければならなかったのを覚えています。
夜中になってようやく飛行機はナイロビに向けて出発しました。私はナイロビまでの直行便と思っていたのですが、飛行機はジブチという小さな国の空港に着陸し、トランジットで次の飛行機を待つことになっていました。
ここでもまた何時間か待たされました。でも、昆虫を研究している日本人の方に会えたり、親しくなったアフリカ人の方が、アフリカを旅する時に気を付けることをアドバイスしてくれたりしたので、楽しく過ごすことが出来ました。
その後、飛行機はエチオピアを経由してやっとナイロビに到着。ナイロビはとても危険だからと、ジブチの空港で会ったアフリカ人に言われていたのですが、私は何の問題もなく過ごすことが出来ました。でも、一人歩きは絶対にせず、常に滞在中にお世話になったタクシーの運転手さんと一緒に行動しました。
ですが、タンザニアに移動して、キリマンジャロに登る前に、大切はガイドブックをトイレに置き忘れてしまい、結局見つかりませんでした。
ひと月の滞在で、まだ2週間残っているのに、ガイドブックなしではどうにもならないので、ロンリープラネットを買いました。
英語で読むのは少し面倒でしたが、仕方ありません。アフリカを去る前に、韓国人の男の子に会い、話をしていると、ガイドブックを無くしたと言ったので、彼にロンリープラネットをあげました。役に立って本当に良かったです。
一番残念だったのは、マサイマラ行きのツアーで起こったことです。マサイマラに入り、告げられた時間に待っていても車が来ないので尋ねてみたら、もう車は出てしまったと。
マラ川までは往復で5時間ぐらいかかるし、先に出た車を追いかけることは出来ないから、明日に連れて行ってあげると言ってくれたのですが、私には時間がなかったので、そのキャンプでもう一泊することは出来ませんでした。
気の毒の思ったキャンプの方が、本当は柵の外を歩くことは出来ないのですが、一緒に散歩をしようと言ってくれて、サバンナを歩いてくれました。何気なくその辺を歩いていたマサイ族の赤い服がとても印象的でした。
ナイロビに帰って、旅行会社に行ったら、ごめんね、空港までのタクシー代を出すからねと言ってくれたのですが、私は旅行代金の一部を返して欲しいと頼みました。
それは出来ないと言われましたが、きっと一生に一度しか来れないあのアフリカです。恐竜のようなナイルクロコダイル、ヌーやシマウマのマイグレイションの様子が本当に見たかったのだとかなりシツコク伝えると、渋々返してくれました。
アフリカは人類の起源に触れることが出来る所だし、動物達の本当の故郷です。旅は大変でしたが、素晴らしい時間を過ごそうことが出来ました。