私がネパールに行こうと思った理由はずばりヒマラヤ山脈を見るためです。国内で山歩きにはまり、いろんな登山を楽しんできたのですが、それだけでは満足できなくなり、どうせなら世界一高い山をこの目で見たいという衝動が抑えきれなくなり、渡航を決意しました。
一般的な旅行者では取り扱いは少ないので、専門的な旅行会社を利用し、ネパールに行きました。雄大なヒマラヤ山脈を見て、感動の嵐と言いたいところなのですが、あいにく雨季の時期に行ってしまい、せっかく登山したにもかかわらず、雄大なヒマラヤの景色を目にしたのはわずか数秒程度。焼き付けるというよりは見たかどうかが怪しいレベルのものでした。
しかしこの旅で目にしたのは、子ども達のやさしい気持ちでした。ポカラという町に滞在していたときのこと、となり街までレンタサイクルでサイクリングを楽しんでいたとき、のどが渇いたため、日本で言う駄菓子屋さんのようなところで飲み物を買うため、入ったところそこは小学生低学年くらいの女の子と弟さんが店番をしていました。
私はのどがすごくかわいていたため、瓶のジュースを注文し、すぐに飲み干したところ、その女の子はすごくびっくりしていました。もう一本追加で、ジュースを注文したことをきっかけにお互いたどたどしい英語で会話開始。それは30分以上に及びました。
彼女は 欲しいものやいろんなことを一生懸命通りすがりの観光客の私に教えてくれました。それはとても子どもらしく純粋な思いが詰まったものでした。別れ際にも大きな声でたくさんのありがとうをもらった私は、ヒマラヤを見ることよステキな思い出を持って帰ることができました。
魅力的な観光資源は少なくとも暖かい人の思いは、一流の観光国に負けない魅力があると感じました。