数年前の話です。私は職場の同僚と海外旅行に行くことになりました。同僚との相談した結果、物価が安いタイに決まりました。
私は2回目、同僚は初めての海外で、ツアーでもないので、少し敷居が高いかなとは思ったのですが、同僚が物価が安くて、のんびり出来るところが良いとの事でしたので、バンコクにしました。出発は1月だったこともあり、暖かいところに行きたかったで良しとしました。
バンコクは、タクシーが多く安いと聞いていたので、主な移動はタクシーでした。お寺に行ったり、マッサージに行ったり、買い物に行ったり、少し慣れてきた頃に事件がありました。
その日は、夕方から始まるムエタイというタイ式のボクシングのスタジアムに行くため、代理店でチケットを購入。スタジアムのリングサイドで激しい試合を観戦し、楽しんでいました。
メインの試合が終わった9時頃、食事に向かうため、早めにスタジアムを後にした我々は、少し歩いて大通りに面した場所でタクシーを拾いました。
同僚は海外のタクシーは値段交渉するもんだと言い張るので、それまで値段交渉をして乗っていました。その時も同じように値段交渉し、400バーツ(約1200円)で中心街まで行ってくれるよう運転手に頼みました。
試合の余韻に浸りながら、同僚と話していると車が停まりました。到着したというので、同僚が料金を払うと、運転手が、100バーツ足りないと言い出しました。
私は1枚の100バーツ札を隠すのを見ていたので、英語で反論したのですが、運転手が聞く耳を持たないので、同僚が仕方なく、100バーツ追加しました。すると、運転手は、私にも料金を求めてきました。
1人400バーツだと言うのです。
コワモテの運転手だったので、我慢していましたが、明らかなボッタクリに、怒った我々は、払うわけないだろと、そのままタクシーを降りました。
もう取れないと思ったのかタクシーはそのまま走り去りましたが、下ろされたところは目的地ですらなく、仕方なく別のタクシーを拾って、移動しました。今度のタクシーの運転手は、とても良い人でした。
翌日、現地に住む日本人の方に会う機会があり、その話をすると、中にはそういう悪徳運転手もいるから、タクシーは最初にメーターを使わせて乗れと言われました。メーターを拒否する運転手はやめなさいと教えてくれました。
タイ人は早く仕事を終えて遊びたいのでメーターに細工して揉めるより普通に仕事をした方が早いならそうするからと言っていました。それを守るようにしてからは問題なくタクシーを利用できました。