数年前にフランスのパリへ一人旅に行った際に、実際の被害はなかったのですが、同じ日に立て続けに危険な目にあいました。
パリの地下鉄とルーブル美術館周辺はスリ被害に要注意!
ルーブル美術館へ行くために、ホテル最寄りのバス停か地下鉄の駅どちらで行こうか迷い、地図を広げたところ、とある男性が「〇〇通りはどこですか?」と、英語でいきなり話しかけてきたのです。怪しいと思って「自分はこの辺の人間ではない」と言ったところ、「じゃあその地図を見せて」と勝手に地図を奪い見始めたのです。
おいおい・・・と思っていると、「ポリスだ」と言う男2人が来たのです。安堵したのもつかの間、パスポートを見せろ、財布を見せろとこれまた怪しいことを言います。よく見ると警官なのに私服、しかも彼らの乗ってきたらしい車は自家用車。
いわゆるニセ警官詐欺(声をかけてきた男性も仲間)と気づき、日本語で「あなたたち警察じゃないでしょ!」と大きな声で叫んで早足で逃げたのです。すると偽警官たちも観念したのか、それ以上は追ってきませんでした。日本語でもいいから大きな声を出したのが良かったようです。
地図は諦めるしかありませんでしたが、複数持って来ていたのは幸いでした。
気を取り直して地下鉄で行くことにし、ホームで電車を待っていると、小学生くらいの女の子の集団が居たのです。もしかしてこれが聞いていたスリ集団?と思ったのもつかの間、さっと寄ってきて一緒に後ろから乗り込まれたのです。
幸いにも通路があったのですぐ移動しましたが、同じドアから乗った日本人観光客らしき人がグループに囲まれて、鞄のファスナーを開けられ、ポーチを抜かれていました。
本当に一瞬のことで、あまりの早業に唖然としました。
そしてルーブルに来ましたが、この館内でもスリ未遂にあったのです。場所はモナ・リザ前でした。この絵の前は常に人が一杯で、私が行った時も鑑賞や写真撮影で人垣が何重にもできていました。
私はショルダーを肩からかけて、人垣の中で写真を撮りました。するとその人垣から出てくる時に何かバッグが引っ張られてる感触がしたので、慌ててバッグを見たところファスナーが開いていたのです。
何かあった時のためにと思い、貴重品は入れていなかったので何も獲られてはいませんでしたが、ここまで立て続けに危ない目に合うとは・・・よく見ていると、こういうスリたちは作品を見ずに、美術館の隅に立ち観光客の動向を伺っているのです。
特に後方の人を狙っている様子で、同じく鞄を斜め掛けにしていた年配の女性も、チャックが開けられていた様子を見ました。
さすがにこの日はこの後の観光が怖くなり、おとなしくホテルに直行しました。危ない目にあったのはこの日だけで、たまたま集中したようですが、本当にパリはスリ等が日常茶飯事ということを改めて知らされた日でした。
以前は「少し気を付けたら大丈夫」のレベルだったのですが、最近はテロ等があったり、暴力的なスリも増えているようで、特に日本人は狙われています。体験談などを良く読んで対策を万全にするしかないのですが、個人的に大好きな街だけに、治安の悪化はとても残念です。
フランスの地下鉄でスリ被害に合いそうになった時のこと
フランスのパリを旅行した際、移動に地下鉄を利用しました。何度も利用していたので、気が緩んでいたかもしれません。改札のところで、チケットが見つからず少しもたつきました。その時改札の向こう側にいた二人の男の嫌な視線に気がついたのですが、急いでいたこともあり、なんとか見つかったチケットでそのまま改札を抜けました。
するとその時、突然女性の悲鳴のような声が聞こえました。なんだろうと振り返ると、先ほど私を見ていた男の一人の顔が私のすぐ後ろにありました。人の気配を全く感じていなかったので、かなりびっくりしたのですが、その時はまさか自分がスリ被害に合おうとしていることには気づいていませんでした。
先ほどの女性の叫び声は、私がスリに合おうとしていることに気づいた現地の学生風の女の子が、その男二人に何か注意している声でした。
私自身は全く人の気配にも気づいていなかったのですが、女の子に指摘されるまで、ポシェットのジッパーが半分以上開けられていたことにさえも気づいていませんでした。
助けてくれた女の子に何度もお礼を伝え、怖くなったので途中まで一緒の電車で移動しました。
あの時は、まさか自分がという気持ちでいっぱいだったことと、コートの下にポシェットをかけていたので少し気が緩んでいたと思います。また、久々のパリでしたのでおしゃれしたい気持ちもあり、ファーのついたコートにフランドのポシェットという狙われやすい格好だったと反省しています。
ポシェットの中には、クレジットカードの入ったお財布だけでなくパスポートも入っていたので、あの女の子が助けてくれなかったら、本当に大変なことになっていたと思います。
海外では、どんな時も気を抜かず、常に周りに注意を払って行動し、狙われやすい格好は控えるべきだと思います。
フランスでのスリ対策に斜めがけバッグは必須!
日本にいるとあまり経験することはないと思いますが、フランスはスリが多いです。本当に、本当に多いです。私がスリにあったのは、パリの地下鉄の駅のことでした。その日は日曜日で、家族と一緒に地下鉄に乗り込もうとホームで電車を待っていました。
ふと視線を感じ振り返ると、短髪なのに頭の上にちょんまげを結った変な髪形のわ10代半ばの男の子3人組がいました。ちょっと変な子だなと思ったのですが、あまり気にせずにいました。
そしてホームに入ってきた電車に家族で乗り込もうとしたときです。日曜日で電車はガラガラなのに、その少年3人組に急に前後を挟まれて身動きがとれなくなりました。前の子が私の行く手をはばみ、後ろからギューギュー押されます。
電車はガラ空きなのに、何かおかしいと思い、その時になってスリだと気づきました。慌てて日本語で、「スリだ!」と叫んだところ、そのグループは私から離れました。
そして近くにいた夫が、その少年たちに、日本語で「何したんじゃ!」とすごんだところ、彼らは手に持っていた私の小銭入れを床に落とし、「No.No.」といって逃げていきました。
肩から下げていたハンドバッグからいつの間に小銭入れがスラれていたのでした。幸い小銭入れは無事に取り戻せたので、被害はなかったのですが、その後しばらくは怖くて地下鉄に乗れませんでした。
フランスに行く方は、必ずバッグは斜めがけにして、目の前にもつことをお勧めします。日本の感覚でいると、あっという間にスラれてしまいますから!