サンディエゴのバスの中でリュックの中身をすられた
大学生の時にサンディエゴに一人旅をした時に、生まれて初めてスリに遭ってしまいました。その時はサンディエゴのダウンタウンで市営バスに乗っていたのですが、リュックを背負ってそこにお財布からパスポート、地図などをいれていどうしていました。
バスの中は空いている席が一つもなかったのでつり革につかまって立っていました。確かにバスは混んでいたのですがギュウギュウというほどではありませんでした。ですが私の真後ろに人が立っていてやけに押してくるような感覚がありました。ですが特に気にせずに乗車をしていて、目的地についたのでバスを降りてカフェで一休みをしようと思って財布を取り出そうとしたらどこにもありませんでした。
その瞬間に、あの後ろの不審な動きをしていた人物が、まさにスリだったのだと気づきました。でもすでに時遅しで財布が抜かれてしまっていたのです。パスポートはそのままだったのは不幸中の幸いでした。
私はラッキーにもパスポートのカバーのポケットに予備のクレジットカードを一枚忍ばせていたのですが、それがあったおかげで何とか旅行の間は困らずにすみました。
アメリカでは市営バスは、あまり安全ではないと聞いたことがありましたがまさかスリに遭ってしまうとは考えたこともなかったので気の緩みを心から反省しました。慣れない観光客は特に狙われるようなので、なるべくバスには乗らないほうが良いということなのですね。
海外旅行でしつこいスリを諦めさせる方法とは?
遭いかかったトラブルはスリで旅行のトラブルとしては王道ですね。スリにあった場所はデンマークの首都コペンハーゲン。街の中心部にある広場にいて、その時は座っていました。すると真横にさりげなさそうに女の人が座るのです。あくまでもさりげなく。でも一人です。何をしているわけでもなく横目でこちらを伺う気配がします。
とっさに鞄を抱えてそのままでいました。そしてあたかも気が付いていないかのように横の人と話し続けました。そしてじわじわと鞄を抱える動作をこれもまたさりげなく、その女にアピール。女はかなり粘りましたが、私もかなり粘りました。
盗られそうなものを露骨に抱え込むことと、絶対に目を合わせないこと、そして警戒している空気を隠さないこと。この三つを大体10分くらいは続けました。立ち去らなかったのは集合時間までまだかなり時間があったのが原因。
早く着きすぎて、他のツアーのメンバーをその場で待っていた時のことであったからです。スリはとうとう、言葉には出さねど「もうあきらめた」と態度に出しつつ立ち去りました。途中ジリジリしている様子もうかがわれました。
このあたりの人の感情の動きは万国共通。あくまでも人は人です。そこがわかっていると、よく観察していれば身を護ることは可能だと学びました。そして日本人が狙われやすいという巷でよく聞いていた現実が、真実であることも。