海外旅行中の病気

海外旅行中に病気になった場合にどうする?

海外旅行中に病気になってしまうことは普通に起こります。ですが、日本にいて病気になった時と違い、海外旅行先ではいつもの処置が行えなかったり、病院に行くことが難しかったり、手元に薬がなかったり。そんな時にどう対処したらいいか?実際に海外旅行中に病気になった方々の体験談を紹介します。

海外旅行中に腸チフスで死にそうになりました

長期にわたる海外旅行中にヘビーな病気にマレーシアでかかりました。腸チフスという日本では過去において戦争中に不衛生な環境からチフスが起きたと知られていますが、今ではすっかりなくなっている病気です。

この腸チフスという病気がはっきりとわかるまでに時間がかかり、最初は風邪とは明らかに違う症状でかなりの発熱が続きました。一向に良くなる気配がないので、その国では大きな病院に行かざるを得なくなりました。体力に自信があり、病院嫌いの私にとって、今回はあまりの重症で頭痛と発熱がひどくてこれまでに経験したことがないものだったので、気力だけで乗り越えるのは無理と判断して病院に行きました。お金がかなりかかってしまったために予定していたことができなくなったことで、かなり悔しい気持ちにはなりましたが、体あってのすべてであるということを痛感した時でもありました。

病院ではデング熱ではないのかということで検査をしましたが、デング熱ではなく、2回目にはインフルエンザを疑われ検査しましたが、それも違い、最後は体力がなくなりこのままでは自力では回復できないかもというところまで弱ってしまったので、とりあえずその病院に入院させてもらうことにして、いろいろな検査を受けて診断してもらうことなったのですが、入院したその日に病名がわかり、腸チフスということで、伝染する危険があるために大部屋から個室に移されてそこで治療を受けることになりました。医師とのやりとりでは英語になりましたが、幸い日本語スピーカーの女性が付き添ってくれたので、問題なくコミュニケーションができたのは救いでした。

病院の個室は衛星放送がいつでも見れて部屋は広いし快適でしたが、高熱と頭痛はなかなか症状が改善されず、抗生物質の投与を4日間ほどして、その後はパナドールという熱を下げる薬を飲まされ続けました。入院して5日になると、病院としてはこれ以上できることがなく、抗生物質の投与も終わったので自宅に帰っていいということで出されてしまいました。日本で腸チフスというと40日間ほど隔離入院させられるということをネットで調べて知りましたので、どうなることかと思っていたのですが、あっという間の退院、そしてまだまだ微熱が続き、回復はしていない中で治療が終了ということで、複雑な気持ちになりましたが、後は肉とかレバーとかを食べてなんとか落ちてしまった体力を回復させるように努力しました。

マレーシアには1ヵ月の滞在の予定だったのですが、結局2か月もここで休みながら少しずつ回復するようにしてなんとか乗り切ることができました。腸チフスというのは本当に恐ろしい病気で、死ぬかもしれないと思ったほどのダメージを受けましたので、南国というのは衛生面で本当に気を付けなければいけないということを思い知らされました。

タイのプーケットで空気の汚さが原因で病院へ!

4年程前に私は一人でタイへ海外旅行に行きました。これはその時の話なんですが当時、私は世界一周の海外旅行の旅に出た初めの頃で、東南アジアを旅していました。東南アジアはまだまだ発展途上の国で決して綺麗な国とは言えません。そこで問題だったのが空気の汚さです。砂埃や、行きかう大量の車の排気ガスなどが混じった空気は、すぐに喉をやられます。タイに着くまでも、シンガポールやマレーシアでも同じように空気の汚さに悩まされました。

日本スタッフが在住していた病院をネットで見つけました

私がタイのプーケットに着いた時です。喉の痛みはピークに達していて、咳が毎日止まらなくなってしまいました。いつまでも止まらない咳が怖くなり、私は病院へ行く決心をしました。私は旅行保険に入っていたので、病院代などの心配はありませんでした。唯一の心配は、自分の症状が英語で説明できるか、もらった薬の服用の仕方や、成分が理解できるかなどでした。そこで、インターネットで調べてみると、プーケットにある大きな病院の一つに日本人スタッフ在中の病院があるのを見つけました。

私は迷わずその病院へ行くことにしました。前もって電話で連絡をすると、常に日本語対応できるスタッフがいるということで、予約をせずに病院へ向かいました。受付で日本語で対応してほしいと告げるとすぐに日本人スタッフが来てくれました。その日本人スタッフに日本語で自分の今の症状や、経過を日本語で全て伝えました。日本語でなら自分の言いたい事をきちんとしたニュアンスで相手に伝えることができるので、とても簡単でした。

タイで「後鼻濃」という診断を受けました

医師に診断していただきた結果、私は後鼻濃という症状だと診断されました。咳止めと鼻水止めの薬を飲んでおけば2週間程で治る病気だということで、聞いて安心しました。薬の成分も全て日本人が説明してくれるので間違えることなく服用でき安心しました。

海外で病気になると、それだけで心配なのに、病院は大丈夫か、英語で説明できるか、保険は適用されるかなど、悩みだすときりがありません。今回は日本語でやり取りできたので、診察から支払いまで全てきちんとケアしていただけて大変助かりました。やはり、日本語の通じる病院があるというのは素晴らしいことだと感じました。

クラゲに刺されてオーストラリアで病院へ

オーストラリアを旅行中、シュノーケリングをしていて、クラゲに刺されました。その時には痛いと思っただけで、特に何も治療をせずに旅行を続けていたのですが、翌日になって、足が腫れてきて、体調が悪くなってしまいました。これはいけないと思い、加入していた海外旅行保険の窓口に電話をしました。

電話に出てくれた人は、日本語が多少わかるのですが、日本人ではなく、日本語自体それほど堪能ではありませんでした。クラゲという単語が理解できなかったようで、なかなか通じなかったのですが、私が英語が少し話せるので、なんとか説明して状況を理解してもらえました。

オーストラリアでの滞在地を伝えて、近くの病院を紹介してもらい、保険の証書を見せることや、料金はその場で支払う必要がない事などの説明を受けて、病院へ向かいました。あまり有名な観光地にいたわけではないので、紹介してもらった病院は、日本語のわかる人がいる病院などではなく、地元も大きめの病院でした。着くと、びっくりするぐらいたくさんの人がいました。病院の人に状況を説明して、診察してもらいたいとお願いすると、手続きをしてくれましたが数時間待つことになるとのことでした。一緒に旅行していた友人に申し訳ないと思いながら待っていましたが、やはりいつまでたってもなかなか呼んでもらえません。

そのうち、ある看護師さんが私たちの所へ来て、状況を聞いてくれました。旅行中であまり時間がない事などを説明すると、「クラゲに刺されただけなら私が処置してあげる」と言って、薬を塗って、包帯を巻いてくれました。結局、お医者さんに診てもらったわけではないので、もう行っていいよと何の手続きもせずに処置してもらい帰してくれました。薬をもらったのが良かったのか、幸いにも徐々に腫れはひいて、体調も良くなり、その後は予定通り旅行を続けることができました。

海外旅行保険に入っていれば安心、とだけ今まで思っていましたが、実際に病院に行くことになると、旅行の計画はめちゃくちゃになるし、同行者には迷惑をかけるし、大変だなと思いました。

オーストラリアで骨折の疑い

ワーキングホリデーでオーストラリアに行っていたのですが、その期間中、公園でバスケをしていた際にボールを取るために飛んだら、着地する前に相手の肩に肋骨がぶつかりました。その時はそこ場での痛みはなかったのですが、その日の夜からぶつけた肋を下にして寝ることができなくなりました。数日で痛みはなくなるかと思ったのですが痛みは引かず、引越しの仕事をしていたのでかなりの支障がありました。

日本語で対応してくれる病院があったので受診しに行きました。私は土日休みだったので病院内は閑散としており少し不安な気持ちになりましたが、受付も問題なくスムーズでした。診ていただいた先生はオーストラリアの方で日本人のスタッフが付き添い通訳していただきました。どのような状況で肋が痛くなったか伝え、触診され、おそらくヒビが入っているとのことでした。土日はレントゲンが撮れないのでまた平日にくるか聞かれましたが平日は仕事なので時間はないし、骨折でもヒビでもどちらにしても安静にしておくしかなかったのでレントゲンは断りました。

結局自分が予想していた通りの診断でしたので受診しなくてもよかったのかなとは思いましたが、無理に動かずあんせにしようと決めれたので結果よかったのかと思います。私はシドニーに住んでいたので病院もたくさんあり日本語対応の病院や銀行でも日本語ができるスタッフがいるなど充実したサービスが受けれたと思います。

しかし、日本語対応の病院がなければないで、そこで英語の勉強ができるので自分の語学力をあげることができると思います。私はできるけワーキングホリデーでの費用を抑えたかったので、ケチって半年だけ保険に加入しましたが結果それでよかったと思います。

周りの日本人で保険に入っていない人もたくさんいましたが半年間だけでも入れるので、半年は保険に入った方がいいと思います。半年の経てばある程度の語学力もつきますし、日本人などの友達もできるので何かあれば助けてもらえます。そして病気などをした時の対処などの情報が入ると思います。

ちなみに歯医者などの治療は保険適用外になることがあるようなので、保険に入る際にはしっかり確認した方がいいです。そして渡航前には歯医者にいきしっかり治療をしておくことをおすすめします。

私はしっかり備えていたつもりでしたが虫歯ができかなり辛い思いをしました、海外での治療は不安だったので妹の結婚式があったので一度帰国した時に治療しましたが神経を取ることになりました。

それにいくら安い航空券が取れたとしても治療のためだけに帰国するのはお金も時間もかかるので、渡航する前に少しでもきになることがあれば病院へ行きしっかり解決しておくことが大事だと思います。

アメリカ旅行中に膀胱炎で病院に行った経験

20代の時、アメリカをグレイハウンドというバスに乗って、一人旅をしていた時の事でした。ヒューストンの友人の家で何泊かさせてもらっていた時に、何となく下腹部に痛みがあったので、気になっていました。何度もお手洗いに行くのですが、スッキリしなくて変な感じ。すると血尿が出ていることに気が付いてパニックに。その頃は、病気と言えば風邪ぐらいしか引いたことがなかったので、どうしようかと思いました。その時は友人が出かけていたので、私一人。とりあえず、薬を買うために近くのスーパーの中にある薬局に行くことにしました。

海外では処方箋がないと薬が買えない?

辞書を片手に症状を説明して、薬が欲しいと伝えると、病院の処方箋がなかったら、薬は出せないと言われました。「きっと、膀胱炎をおこしていると思うので、抗生物質が必要です。でも処方箋がないと渡せません。」と。とても苦しいから、すぐに薬が欲しいと何度も頼みましたが、答えはノー。仕方なく友人の家に帰って、病院を探すことにしました。

でも、アメリカは日本と違って広いので、すぐ近くに病院はありませんでした。調べてみると、一番近い所で、バスを乗り継いで1時間以上かかりました。その病院には日本語を話せるスタッフがいると書いていたので、電話をしてみると、その日は彼女はお休みだと言われました。体もだるくなっていたし、痛みもあるし、不安な気持ちに対処しきれなくなって、自分の症状を英語で説明しながら電話口で涙が止まらなくなって、しばらく泣いてしまいました。

電話の向こうの女性が、大丈夫だからと私を励ましてくれました。明日必ず病院に来なさい。今日は兎に角お水を飲んで、お手洗いに行きなさいと。彼女の温かい気持ちが伝わって来て、少しホッとしました。

次の日、バスを乗り継いで1時間以上かけて総合病院へ行きました。先生は韓国人の先生で、日本語で対応してくれた女性はマサ子さんと言う方でした。念のため血液検査をして、異常なし。抗生物質を飲んで、安静にしていたら治るからと言ってくれました。抗生物質を飲むと痛みはすぐにおさまりました。お手洗いに行くと、残尿感もなくなり体が楽になりました。

もう、20年以上前の事ですが、今でもあの時親切にして下さった方の顔や声を覚えています。言葉が十分に話せない私に、一生懸命語り掛けてくれて、励ましてくれた方達。あの時の事を思い出すたびに、心の中でありがとうと言ってきました。今、私が住んでいる街にも外国人の人が沢山います。言葉が十分に話せない外国で、病気になった時のあの不安を感じている人がいたら、寄り添って力になりたいといつも思っています。

アメリカのER(救急病院)へ行ったら全て英語だった

数年前、アメリカに住んでいる従姉妹を訪ねて行った時のことです。夜中に突然、吐き気を催しトイレに駆け込みました。また吐くだけではなく、お腹も下してひどい下痢に襲われました。しばらくトイレから動くことができず、ようやく動けるようになってから眠っている従姉妹を起こし、とりあえず胃腸薬を飲んでその夜はやり過ごしました。

翌日になっても症状があまり変わらなかったので、病院へ行こうということになったのですが、その日はあいにく日曜日。仕方なく、従姉妹に連れられて救急病院へ行きました。病院では患者が山のようにいて、なかなか診察の順番が回ってこなかったので、ベンチで横たわることもできないまま、ひたすらじっと座って耐えました。私は具合が悪かったので、周囲には全然気が回らなかったのですが、従姉妹が言うにはその間にはどんどん重症の患者が運び込まれてきていたとのこと。発作を起こしたらしいおばあちゃんや怪我で搬送された人など、その光景はアメリカのテレビドラマの「ER」さながらだったそうです。

待っている間に問診票が渡されましたが、全て英語でした。部分的にはわかりましたが、医療用語は分からなかったので従姉妹に翻訳してもらい、また記入もお願いしました。ようやく始まった診察も全て英語だったため、細かいニュアンスや医療用語はわからなくて、従姉妹に通訳をしてもらいました。症状を伝えたり、持病の有無を聞かれたり、自分一人ではどうにもできなかったでしょうが、従姉妹のおかげで何とか終えることができました。結果はおそらく食中毒だろう、とのことでした。前日食べたベトナム料理に入っていた、しゃぶしゃぶ肉かエビが原因ではないか、という診断でした。治療としてはとりあえず点滴しかない、とのことで、指に脈を測る機械をつけられた状態で、処置室で点滴を受けました。

点滴は1時間程度で終わり、窓口で精算を行いました。旅行保険に入っていたのですが、ここではとりあえず全額窓口で支払わなければならないとのことで、クレジットカードで支払いました。帰国後、診断書などを保険会社に送り、手続きすればよいとの説明を受け、書類を受け取りました。

食中毒はひたすら体内に残っているものを出し、浄化するしかないとのことで、結局薬も処方されませんでした。ただ、言われたのはとにかく水を飲んで、脱水症状を起こさないように注意するように、とのことでした。正直かなり病院に、それも救急病院に行くことは不安でしたが、従姉妹のおかげで無事に済ませることができました。本当に彼女には感謝です。

インドネシア旅行で感染して出来た不思議なデキモノ

これは以前私がシンガポール人男性と恋愛関係にあり、一緒に計画して出かけたインドネシア旅行の際に起きた出来事です。日本からシンガポールへ渡った私は、そのシンガポール人男性の家に数日滞在し、そしてそこから2人でインドネシア、ジャカルタへ飛行機で出発しました。旅行の計画としては、ジャカルタに数泊滞在して観光、その後電車でバンドン、それからジョグジャカルタに向かい、世界遺産のボルブドール、プランバナンを観光してからシンガポールへ戻る、というもの。全工程で10日間の旅でした。

まるで新婚旅行の様な気分で出かけた私達、そして私にとっては初めての国であるインドネシアはとても魅力に溢れ、刺激的な場所でした。安宿に泊まったせいで何かと不便はあったものの、食事は素晴らしく美味しく、人々はフレンドリー、そして遺跡の素晴らしさや様々な民族イベントやショーを見学し、素晴らしい経験をする事が出来たのです。

しかし、満足して帰国の途に就いた私達でしたが、一つ気になる症状が私の身体に現れだしたのです。
それは何故か身体中に虫が走りまわるような感覚で、痒みを伴うものでした。特に気にせずにいたものの、その症状は日ごとに悪化している様でした。

シンガポールに帰国して数日後、ふと鏡で自分の背中を見た私は仰天したのです。なんと背中一面に紫色をした直径2㎝程の丸いデキモノがビッシリと出来ているであはりませんか。良く見てみると、それは私の身体のあちこちに出来ていて,まるで紫の水玉柄の服を着ているかのように見えました。痒み、そして何だか身体が怠いような、眠いような妙な感覚に襲われてもいた私、すぐに病院に行く事になったのです。

海外旅行保険に入っていましたので、その保険会社に電話をして事情を説明すると、特定の病院を紹介され、シンガポールの大きな総合病院に行く事が出来ました。日本語での対応も可能でしたが、私には連れがいたためお願いする事はしませんでした。診察して頂いた先生から言われたのは「日本人だから弱いんだね」と。そして通常はかかる事はめったにない感染症だと言われたのです。それはインドネシアなど不衛生な環境にいた場合に感染するものらしく、食べ物、もしくは肌に触れたものからだという事でした。

その感染症の名前までは聴く事はしませんでしたが、注射を1本打たれ、痒み止めと抗生物質のお薬を渡されで診察は終了したのです。帰宅してから暫くすると、注射のおかげなのか痒みや怠さがスーッと引いてくる感覚があり、急に体が楽になっていきました。そしてその後数週間かけてその紫色のデキモノは姿を消していったのです。

当初その紫色のデキモノがあまりにも毒毒しく見え、それがほとんど顔の近くにまで広がって来た時には本当に恐ろしい思いをしました。とんでもない病気にかかってしまったのではないか、もしや死ぬのでは?などとも思った程です。保険に入っていたおかげでキャッシュレスな対応をして貰え、病院にも躊躇なくいかれた事はありがたい事だったと思います。日本人は普段清潔過ぎるほどの環境に暮らしている為に免疫が弱く、感染しやすいようですので、海外に旅行される場合はくれぐれも気を付けて欲しいと感じました。

海外旅行先で無料の診察で助かった経験

30代の女性です。海外旅行が大好きでバックパックの旅も含めこれまでにいろいろな国を訪れています。体力や胃腸の強さにも自信があり、東南アジアでも特に体調に問題が出ることはありませんでした。そんな私ですが、私が海外で現地の医者に診てもらったのが27歳のとき。フランス旅行中のことでした。初めは東南アジアへの旅行とは違い、先進国への旅行ということもあり、すっかり安心しきっていたんですが・・・

さらにフランスに来るのは2回目で大丈夫だとも思っていました。旅行自体は親しい女友達と2人で、ホテルを予約して10日間の滞在でした。行き先はニースで南仏の初夏の空気をのんびりと満喫するのが目的でした。

いつもは海外旅行へ行く際には、旅行保険に入ることもありましたが、このときはのんびりペースの旅行なので必要ないと思い入っていませんでした。そんな私が、「体調がおかしい!」と感じたのはニースに着いた次の日。ホテルの部屋が暑かったので窓を開けたまま薄着で寝てしまったのですが、朝起きると喉が痛みました。頭痛もありましたが日本から持ってきた鎮痛剤を飲んで過ごしました。

油断してしまったと反省しましたが、ただの風邪なのですぐに治るだろうとあまり気にせずに、その日は観光に一日中歩き回りました。ニースは日が長いので気付きませんでしたが、ホテルに帰るとすでに夜の10時を回っていて、ベッドに横になると一瞬で寝落ちしてしまったほど実は疲れていたようです。

次の日、目を覚ましても体調は回復していませんでした。喉の痛みは強くなるばかりで頭痛と熱っぽさも感じ、咳も出るようになったため、友達も心配していました。せっかくの旅行を風邪で棒に振るのは嫌なので気合で乗り切ろうと観光に出かけましたが、咳がひどくなり周りの人にも変な目で見られるほどになってしまいました。

咳が続くと呼吸ができず喘息のような状態で薬局に駆け込んだのですが、英語で症状を説明するものの、なかなか伝わりません。何とか状況は分ってもらえましたが処方箋がないと薬は売ることができないと言われてしまい、のど飴だけを購入してホテルに帰りました。のど飴ではよくなるわけもなく熱も上がっていきました。

次の日も困り果てて薬局に行ってみると昨日の人が無料で診察してくれるドクターがいると教えてくれました。予約なしで難民や貧困者を診ている医者ですが、私のような旅行者も断ることはないだろうと言ったのですぐに行ってみることにしました。

 

診察はアパートの一室で行われました。寂れた住宅街にあり、外からは病院があるとは分らないような建物でした。混んでいることを予想しましたが中には2人の人が待っているだけでした。二人とも薄汚れていたので難民だと思い、場違いな自分が申し訳ないと感じました。殺風景な部屋で症状を英語で説明すると医師はすぐに薬を処方してくれました。もちろん無料で、私がお金を払うと言うと笑って断りました。処方箋を持って薬局に行くとやっと薬を買うことができ、咳も熱も喉の痛みを落ち着きました。なんとか無事に日本に帰ってくることができ安心しましたが、先進国に行くときにも油断はできないと痛感しました。

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