北欧のフィンランド。ギリギリ、ヨーロッパです。実は一番近く行けるヨーロッパでもあります。フィンエアーに乗って大体7時間弱。
ムーミンとオーロラで有名な、森と水の国です。
訪れた理由は「かもめ食堂の現地が見たい」。映画かもめ食堂を撮影したのはフィンランドだからと聞いたからです。静かに、でも丁寧に暮らすその地に足の着いた感覚を現地で確かめたい、映画だけでなくしばしばCMで使われるヌークシオ国立公園に行ってみたい。そう思って一路首都ヘルシンキへ。
問題のヌークシオ国立公園はヘルシンキから電車と車で一時間程度で行ける近さ。
水をたたえ緑に満ちた、ひたすら静かな空間でした。ああムーミンもいそうだなあと思えるようなそんな静けさの中をそぞろ歩きました。旅行は観光でせわしなくなることが多いもの。ですがこんな風に穏やかな空間で自然と一体化する感覚を得るのは悪くありません。
それになにより親日的な人が多いフィンランド。そうした意味でもハードルの低い国でもあります。
ヘルシンキ首都ど真ん中のお店に買い物に出かけたら「中国?韓国?日本?」と英語で聞かれ、「ジャパニーズ」と言ったら日本語ペラペラの店員さんが奥から出てきて「こんにちは、私は先日まで千葉県で働いていたんです」と言われました。なんだか妙に安心な国で、スリの危険なども感じませんでした。
あんまり海外旅行に慣れていない人のヨーロッパデビューにはお薦めの国だと思います。
オーロラをみるならフィンランドがオススメな理由
どうしてもオーロラがみたくて、フィンランドのサンタクロース村があるロバニエミに行きました。なぜ、ロバニエミを選んだかというと、フィンランドは比較的天候に恵まれやすく、オーロラの出現率が高いからです。また、ロバニエミにはサンタクロース村やスキー場もあり、オーロラ以外のアトラクションも楽しめるからです。
しかも、オーロラアラームという便利なシステムがあり、事前にネットで登録しておけば、ロバニエミの空にオーロラが現れた時に、携帯電話にメールの着信が入るのです。
オーロラアラームがあれば、夜中に寒い戸外で出るか出ないかわからないオーロラを待つ必要はなく、暖かいベットの中で寝ていても大丈夫なのです。
ロバニエミの中心部だと、ホテルなどの明かりがあるため、オーロラアラームがなっても、ホテルのすぐ近くでオーロラを見ることができないかもしれないので、我が家はあえて不便な郊外のロッジに宿泊しました。
川沿いのロッジは暗く、外に一歩出ればオーロラが真上に広がって見えるというロケーションでした。そして5泊した結果、最初の1夜を除いて、4夜連続でオーロラを観測することができました。最後の方は、オーロラアラームが鳴っても、もういいやと寝込む始末。人生で一度はみておきたいオーロラ。
もしどこに行くか迷っているならば、フィンランドのロバニエミがおすすめですよ!